【初音ミク】レクイエム【オリジナル曲/復刻版】

Published 2021-02-20

【レクイエム】

この世に生まれ　天に召されるまで
たった一つの道を進み続け

轍の残るその道の終わりで
あなたは何を思い　旅　終えただろう

この世に生まれた喜び　哀しみ
怒りもあり　楽しみもあり　

そして
存在の標(しるし)　生命の光
輝く珠の如し

あなたの道の最果て
そこはどんな景色でしたか

あなたはどういう顔でそこに居ただろう

道の上に刻まれた轍の分だけの歴史

あなたは生きて　そこに在った
この地球の　宇宙の　一部として

終わりを告げたこの世での旅路は
形を変えて続いていくのでしょう

生まれくるもの　いずれは散る定め

今生の別れ
来世でまた逢おう

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『この地球の宇宙の一部として』

夢中で、手探りで、
たった一人でボカロ作品を作っていたあの頃、

自分自身とゆっくり向き合う時間が増え、

また、
311の大災害の時を経た時期でもあり、

死生観について考える時間が
多くなっていた頃でした。

多くの人が存在している。

多くの人が生まれ、育ち、
そして死んでいく。

魂は永遠だが、
命は有限。

生きている間の
人生という有限の時間は
如何に貴重なものである事か。

しかしながら
すべてのものには
始まりがあれば終わりがある。

終わりは次の始まり。

人の命、人生は、
終わった後にはどうなるのか。

次がどのように始まるのか。

人生って何だ？

その答えは
今はまだわからなくても

命の旅を終えた存在、

いずれ自分も辿る道を逝く先駆者達へ
餞(はなむけ)の意を乗せて、

その尊き命を敬い、讃え、
手を振り見送る想いで、

それぞれの生を尊重する心が
大切なのだと思うのです。

レクイエムとは鎮魂歌。

旅立つ全ての命の存在が、

本来の安らかなる魂の世界、
永遠の光の中へ、

無事に還っていかれますように。

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2012年に制作、公開していた作品です。

後に一度削除したのですが、

当時のまま、再度アップロードします。

他の作品たちも、少しずつ復刻アップロードしていこうと思います。

卍ヶ為才蔵
(卍が為才蔵)

現在は
【阿修多羅理仁】という名前で
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※この作品を紹介したアメブロ記事

[終わりと始まり、円環の旅路と餞の鎮魂歌]
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